本園では年齢、発達段階に応じた夏野菜の栽培活動を通して、
様々な学びをしています。今回はその様子をお知らせします。
【3歳児】
3歳児は、みんなで一緒にミニトマトを栽培しています。
臨時休業中の6月、教師がプランターに苗を3つずつ植えたミニトマト。
子ども達はミニトマトを自分の赤ちゃんのように大事に思い、
毎日、一生懸命にお水やりをしました。
ミニトマトが緑から赤に変化していくと
「わぁ~、赤くなってきた!」「早く持って帰りたいな~」と
ドキドキワクワク。いよいよ迎えた収穫の日。
ミニトマトを小さい手の平でギュッと握り、
大切に持っている姿が印象的でした。
【4歳児】
4歳児は6月の臨時登園日にミニトマトを一人一鉢植えました。
教師から苗を植える行程を聞き、安心して活動できるよう、
一つ一つ確認しながら行いました。
まずはプランターに土を入れ、「どれにしようかな?」と
苗を選びました。
苗を折らないようにそ~っと人差し指と中指で挟んで、
ポットからプランターへ。
昨年、みんなで一緒に栽培した経験、そして、今度は
自分の鉢があるうれしさからか、毎日の水やりも
大ハリキリです。
「めっちゃ、赤なっている!」
「ぼくの背より、高くなってる!」
「帰りにとって帰ろう!」と友達と言葉を交わしています。
降園時に保護者の方と一緒に収穫する表情は
喜びにあふれています。
【5歳児】
5歳児も6月の臨時登園日にピーマンを一人一鉢植えました。
5歳児は苗植えの一連の流れを聞いた後、すべての行程を
思い出しながら順を追って、植えていきます。
『畑の横の土を入れ、ポットの苗をプランターに入れ、
土をかぶせて、水やりをする。』
昨年の経験も思い出しながら、友達と一緒に植えていました。
「ピーマン苦手やけど、収穫できたら、頑張って食べてみる!」
「白い花、咲いてきた。」
「花咲いた後、プクッて緑になってきたなぁ。」
「今日は暑いから多めにお水、あげよう!」
「ピーマン、2個できてる!」
「こっちの方が大きいな。」「○○ちゃんのん、すごい!」など、
さすが年長児!様々な気付きが見られます。
「先生、見て~!」降園時には、保護者の方と収穫した
ピーマンを誇らしげに見せてくれる5歳児です。
☆栽培活動を通して、このような力が育つと考えます。(一例です)
〇「昨日、雨降ったなぁ。手で触って土が乾いてる時は、水、あげよう!」
発見・自己判断→思考力の芽生え
情報を伝え合う→言葉の伝え合い
社会生活との関わり
〇「一緒にお水やり行こう!」
「プランター運ぶの、手伝うわ!」
共通の目的に向かって協力する→協同性
〇「わぁ、カラスに食べられてる。」 「大事に育てたのに・・・」
道徳性の芽生え 自然との関わり、生命尊重
〇「1個できた!」「自分の背より大きくなった!」
数量や大きさへの興味関心
〇「ぼくの見て!」「わぁ、○○ちゃんのん、大きいなぁ!」
言葉による伝え合い 豊かな表現
〇「ピーマン、苦手やけど、食べてみよう!」
健康な心と体 自立心の芽生え